No More 育児!〜母親失格者の本音〜

0歳2歳の息子2人、働く母親失格者の本音。母親像に理想がある方は気分を害すので見ないでください!

女の子が死ぬほど欲しかった

世の中には、女の子を欲しがる母親の方が多く、そしてそんな母親を批判する風潮があるようですね。子を選ぶなんて親になる資格ない、って。

 

なぜ女の子を欲しがるという人が多くなるかというと、男の子を産んだ人は次は女の子を欲しがり、女の子を産んだ人は次もどっちでもいいやーとなるんだとか。

 

それわかる。
それくらい、男の子って大変だし、そして女としては理解できないもの。

だから私も二人目は女の子がどうしても欲しかった!二人目を妊娠したときは、性別がわかるのを楽しみにしていた。

そして、男の子だとわかったときは、しばらく落ち込んだ。ものすごく落ち込んだ。涙すら流したほどに。
そこでも、自分に正直に、なんて思っていた私は、お腹の子が可哀想だと批判されるのをわかった上で、残念だったという気持ちを言葉にした。もういらないとまで思った。憂鬱で仕方なかった。息子と同じような怪獣が二人って、どうなるの?と。産むのやめようかともチラリ考えた。けど一度出産を経験してるので、そのことの重みわをわかってたからできるわけなかった。だったら養子に出そうか?とまで考えた。もうマタニティライフに楽しみなんてなかったし、出産が待ち遠しくもなかった。なんならもっとこの中にいてくれていいよくらいに思ってた。葉酸も飲まなくなってたし、食べ物に気も使わずコーヒーなんて普通に飲んでたし、骨盤ベルトも冷え取りもしなかったしマタニティフォトも撮る気なし、直前まで深夜までもガンガン働いてた。元気な胎動感じては、また息子と同じ厄介なのが出てくるのかと思った。育てやすい良い子になると聞いてやったことも、安産になると聞いてやったことも、何も意味なかったことを実感したから。やや投げやりな、そんなマタニティライフ。

我が家は子供は二人と夫が決めていたので、私が娘を持つことはもう永遠にない。その悲しさから自分を慰める言葉や、納得させる言葉などを色々考え、女の子を神様がよこさなかった理由を自分なりに腹落ちさせた。そもそも私がなぜそこまでして女の子が欲しいのかを考えるところに立ち返った。まだ独身の頃から可愛い女の子の子供服を買いあさり、着納めた振袖をクリーニングに出しながら、娘の成人式で着てもらおうと思い、生まれたらベビーリングを買ってプレゼントしたいなとショーケースを眺め、将来は一緒に旅行して、孫の面倒も見て…と、私は女の子へ夢を持ちすぎてた。私が母と仲良いからか、同じものを想像してた。きっと引っ込み思案な大人しい可愛らしい子で、可愛い服着せて、美しく成長して、聡明で、大きくなったら一緒にお茶したりランチしたり、恋愛話聞いて、ウエディングドレス一緒に選んで、孫の面倒で頼られて。。私の中での娘像が膨れ上がり、そのままの期待を押し付けるところだったんだ。もし想像と違うやんちゃな女の子だったら、私は息子以上に受け入れられなかったかもしれない。

反して息子に対しては、夢も希望も何もなかった。きっとそれは兄がダメ人間に育ったことから起因してるのかもしれない。だから息子にはなんの期待も押し付けないし、成人して飛び立ったらそれっきりだろうし、嫁とうまくいく自信もないし、孫と触れ合う機会は少ないだろう。私は私の第二の人生楽しまなきゃっていう結構あっさりした感情だ。むしろそれくらいあっさりしてる方が、子供にとってはいいだろう。
神様は見ていて、苦しめられる娘を作り出さないために、そして、不幸だった子供の頃からやっと幸せになり、何も不安がない私に、次の試練を与えるために、男二人を授けたんだ、と理解した。

 

そして、いよいよ予定日が近づき、骨盤ベルトをしてなかったせいかやけに張りがちだったけど、ついに破水からの出産。
私は本当に憂鬱だった。それは予定より早く出てきたため、上の子の保育園退園リスクを伴ったからだ。ああ、この子も私を苦しめるのか、くらいに思った。

けれど、経産婦だからと軽い陣痛の段階で麻酔を入れてくれ、さらに全開になるとするっと15分ほどで出てきた。会陰切開もひどくなかった。産後の肥立ちが前回と比べ物にならないほど早かった。ベッドから起き上がれるし、歩けた。後陣痛はあったけど、それ以外は快調で、あれだけ情緒不安定で早く帰りたかった入院生活も、今回は楽しかった。

そしてもっと驚いたのが、なんて、赤ちゃんが可愛いこと!!!
もうほんとにほんとに可愛くて、可愛くて、長男の時は母子同室が嫌すぎて新生児室たどうにかして預けられないかと思ってたし、ほんと辛くて泣いたこともあったけど、今回は母子同室どんとこい!全く一緒にいるのが苦痛じゃないんだ。これが、二人目育児の余裕ってやつ?それともこの子が大人しいの?

そして私はいまや、男の子でよかったとすら思ってる。というか、女の子だったらこの次男はいなくなってたと思うと、そんなの嫌だ!本当に本当に可愛くて愛しい。ずっと見てて飽きないってのもはじめてわかった。長男のときは、抱こうとしない私を懸念してか、ベッドに長男を置かれて嫌な気持ちになったものだが、今はベッドに置いて添い寝してたら助産師さんに怒られるという(笑)

次男が可愛いと思うたびに心が満たされ浄化されていく感覚になる一方で、可愛いと思うたびに心のどこかで、長男への罪悪感が生まれていた。